
祖母の遺品の着物や帯が大量にあって困っている・・形見分けとして、親族で分け合おうかあげようと思っているが着る人が居るんだろうか?と思われているかたは多いと思います。
私も、自分の母や親族が亡くなった際、とにかくたくさんの着物を引き継いだので、そのお気持ち・・すごくよくわかります。
でも、実際の所その大量の着物が原因で身内や親族同志で亀裂が走ってしまうことも・・
そんな無用のトラブルを防ぐために、遺品の着物を受け継いだ方や、形見分けで頂いてしまった方の気持ちを踏まえて、ここでは遺品の着物の処分方法をお伝えしたいと思います。
目次
遺品の着物は形見分けすべき?
そもそも、遺品の着物は形見分けすべきなのでしょうか?
「形見分け」とは、親族や故人と親交の深かった人などに遺品を贈ることを言います。
その品を身近において思い出のよすがにしてもらうためのものなので、ほんとうに喜んでくれる人に、喜んでもらえるものを贈らなくては意味がありません。
そのため、亡くなった人とどんな交友があったのか、贈る相手の年齢や好みなどを考えて贈る品を選ぶことも必要です。
では、着物は形見分けにふさわしいものなのでしょうか?
着付けやお茶の先生など、着物と関わる仕事や趣味をもっていて、教え子やお仲間がいる場合は、着物の形見分けも喜ばれるかもしれません。
ただ着物は、仕立てるとき、着る人の腕の長さや身長・体格などを採寸し、その方に合ったサイズで布を裁断し仕立てられているので、いざ袖を通してみると袖丈がやたら短くて見栄えが悪かったりすることもあります。
元々着物が好きな方は、きちんと採寸してから仕立ててもらっている着物を好んで持っているので、サイズの合わない着物は要らない、持ちたくない可能性が高いです。
そんな理由もあって、遺品の着物の形見分けは、ありがた迷惑になっているケースが多いようです。

形見分けで着物をもらった人の本音は?
実際に形見分けで着物をもらった人や、形見分けの場にいた経験のある人の声を調べてみました。
30代女性
先月亡くなった着道楽のおばあちゃん、和箪笥3本分ぎっしりびっくりで、母と叔母が形見分けをスタート。
私は関係ない、と思ったら、2人から「ランチョンマット作れるよ」「この帯、バッグにしたら素敵よ」と着物やら帯やら、帯あげやら多数持たされた!
おばあちゃんの着物をむやみに捨てたくない母と叔母の気持ちもわかるけど、これ一体どうしたらいいの?
「ほどいて水洗いして。。。」と母は簡単に言うけど、私はそんなに暇じゃない!
60代女性
母の遺品整理の最中、嫁が息子と話しているのが聞こえてきた。
「形見分けで着物なんかいらない!その分、現金もらってよ!」…と。
気持ちは分からなくもないけど、母がちょっと可哀想。

誰かに譲る以外の遺品の着物の処分方法は?
形見分けとして誰かに譲る以外に遺品の着物を処分するには、次のような方法が考えられます。
遺品の着物の処分方法
- 形見として大切に保管する
- リメイクして手元に置く、譲る
- 古布としてゴミに出す
- ネットオークションやフリーマーケットで売る
- 着物買取業者に買い取ってもらう
それぞれについて、詳しく説明しましょう。
思い入れのある着物は大切に保管する
あえて言うまでもないことかもしれませんが、遺品の着物の中に思い入れのあるものがある方は、その思いを押し殺して処分してしまうと後悔するかもしれません。
思い入れのある着物がある場合は、手元に残しておくことをおすすめします。
できればしまい込まず、頻繁に着るのが一番なのですが、あまり着る機会がない方は、丁寧にたたんで、たとう紙にいれ、時には風を通して着物の価値を下げないように心がけましょう。
こんな点には注意
着物の枚数が多い場合は、気に入った着物を手元に置くことにしても、さらに残った着物の処分を考える必要があります
リメイクして手元に置く、譲る
着物としてでなく洋服への仕立て直しや、バッグやクッション、小物などにリメイクして、手元に置くのもひとつの方法です。
着物を着ない人でも、バックやクッションなら、普段使うことができますし、場合によっては人にあげることもできます。
こんな点には注意
裁縫が得意な人は楽しみながら自分でリメイクすることができますが、そうでない人は、誰かに頼むすることになり、業者に依頼したら費用がかかります。
ネットオークションやフリーマーケットで売る
遺品の着物を、ネットオークションやフリーマーケットに出品するという方法もあります。
最近は、フリマアプリもあるので、オークションだけでなく、自宅にいながら、フリマに出品することが可能です。
また、フリマやネットオークションは、着物を気に入った人に直接販売する事が可能なため、場合によっては買取業者を利用するよりも高く売れる可能性もあります。
こんな点には注意
オークションやフリマに出品しても確実に売れるわけではありません。
もし売れたとしても、梱包や発送に時間と手間がかかります。
古布としてゴミに出す
一番手っ取り早いのが、ごみに出す方法です。
着物を家庭ごみとして出すときの分別方法は自治体によって異なりますが、可燃ゴミあるいは資源ゴミとして分別するように定めている自治体が多く、指定のゴミ袋に入れて簡単に手放すことができます。
こんな点には注意
ごみに出す方法は手っ取り早いですが、亡くなった人が大事にしていた着物をゴミとして処分するのには、やはり抵抗が抵抗があるのではないでしょうか。
また、買取にだせば高値がつく着物も、ゴミにしてしまっては1円にもなりません。
着物買取業者に買い取ってもらう
着物買取業者に買い取ってもらう方法もあります。
着物買取業者は、出張買取や宅配買取を行っているので、着物の枚数が多くても、自分で運ぶ必要はなく、家に居ながら処分が出来て、その上現金をその場で貰える(宅配の場合は自分の口座に振り込んでもらえる)という利点があります。
また、捨てるのではなく、次に着物を着たい人に着物を着てもらうことができるので、たんすで何年も眠らせておくよりもずっと有効に故人の着物を使用していただけるという点も魅力です。
こんな点には注意
遺品の着物の場合、たいていの場合、購入したときよりも高い価格がつかないことが多いようです。

受け継いだ着物は本当に取っておく価値があるものなのか
故人から

着物は孫の代まで引き継ぐことが出来る
と間接的に着物について話を聞いた事もあるかと思います。
ただ、ゴミに出すにしても、買取業者に買い取ってもらうにしても、ネットオークション等で売るにしても、購入したときほどの価値は、その着物にあるでしょうか?
どんなに素敵で購入したときは高かった着物でも、誰かが着ることがなければ、思い出の品として大事に保管されることがなければ、邪魔な存在になってしまうだけです。
代々受け継いだ着物も同じ、たんすの肥やしになっては、とっておく意味はないのではないでしょうか。
買い取ってもらうことで着物に新たな価値が生まれる
着物買取業者に依頼すると、着物専門の査定員が着物の価値をしっかりと見極め、買取を行ってくれます。
そして、買い取られた着物は、その買取業者の販売ルートに乗り、国内だけでなく海外にも販売されます。
海外では、着物をルームウェアとして着る人や、ガウンやコートのように利用する人もいるようです。
どんな使い方、着方がされるにしろ、箪笥の中に眠っていた着物が新しい持ち主の元で、新たな価値を持つことになるのです。

実際に遺品を買い取ってもらった人の体験談
実際に遺品を買い取ってもらった人の体験談を調べてみました。
50代女性
母が他界し、遺品の整理をしていたところ、数多くの着物が物置から見つかりました。
生前に舞踊をしていたときに使っていたものと思われます。数点を親族で形見分けをし、残り10枚ほどの買取を検討していたところ、CMで流れていたこちらのサービスを思い出し、ネットで申込みをすることに。
入力作業も簡単で、数分で終了。その後、担当者から出張買取になる旨を聞いたとき、押し買いの不安がよぎりました。
担当者に不安を相談すると無理に売りたいものを探さないでくださいと言われたので、出張買取を依頼しました。
訪問した方は、元気よくハキハキとした口調。査定時の集中した雰囲気、その後の査定内容の丁寧な説明に納得。査定額も5万円を超え、満足のうえで契約しました。機会があれば、また利用したいと思います。
40代女性
親の着物が20枚程ありました。
結果は1枚だけ3000円、他はまとめて1000円でした。50年前後前の着物は売却が多く、出回りが多いためとのことでした。
恐らくフリマアプリやオークションで自分で売却すれば倍ぐらいでは売れると思いましたが、いつ売れるかも分からないし手間や送料を考えると買ってもらって良かった。
また、査定員の方からカビ生えたヴィトンのバッグでも売れると言われ、だいぶ使い倒した昔のボストンバッグが8000円で買ってもらえたので良かったです。
遺品の着物の買取を依頼するならここがおすすめ!
故人が大切にしてきた着物・・タダで処分したりあげてしまうよりも・・新たな価値をもたせるために、しっかり査定して買取してもらいたいですよね。
着物は新しいほうが高く売れると言うのはもちろんですが・・ことに正絹の着物は傷みやすく、大事に保管をしていても色ヤケや灰汁(アク)がある日突然出る事もあります。
そうなると・・良い着物でも買取不可になる事もしばしばあります!
なので着物の処分や買取は思い立ったらすぐに査定を依頼したほうが良いです。
遺品の着物を買取してもらいたい方に私がおすすめする買取業者は【バイセル】です。
私がバイセルをおすすめする理由としては・・
- 出張料・査定料・買取キャンセル料が無料なので見積もりだけの依頼も可能
- 着物の買取を得意としているため高価買取が可能
- 依頼から査定までがとにかく早く、即日~翌日には査定に来てくれる(※季節事情または一部地域は出張査定が難しい場合もあるので、心配な方は24時間受付のコールセンターに問い合わせてほしいとのことです。)
- 対応が親切丁寧で、買取前の説明やアフターフォローも充実している
という特徴があげられます。
また、着物以外の遺品も買取も受け付けしていますので、遺品の片付けを依頼したい人にとっては便利なサービスです。
私も母や親族の遺品の着物をたくさん買取してもらって思わぬ臨時収入を得る事が出来ました。
よろしければ是非買取を依頼してみると良いですよ。お問い合わせだけでも親切に対応してもらえます。
遺品の買取をお願いするときの注意点
遺品の着物の買取を依頼するにあたっては、いくつか注意点もあります。
注意ポイント
- 遺言書がないか確認する
- 親族や身内と話し合ってから処分する
- 証紙や小物は捨てない
- 着物の査定ができる、信頼できる業者に依頼する
遺言がないか確認する
遺品の着物の中に、有名な作家の作品や希少価値の高い着物があった場合は、故人が残した遺言書がないかを確認しましょう。
もし、遺言書に着物の相続について記載されていた場合は、相続すべき人へコンタクトをとる必要があります。
どちらにしても、身内だけで判断せず、弁護士などの下で確認した方がよいでしょう。
親族や身内と話し合って処分する
着物だけでなく、遺品を整理する場合、同居の家族だけでなく、親族や身内の方と話し合って決めるようにしましょう。
自分だ興味がなくても、亡くなった方の着物に対して特別な思い入れを持っている親族がいるかもしれません。
勝手に処分することで、トラブルになることもありますから、親族全員で相談しながら処分方法を決めていくとよいでしょう。
証紙や小物は捨てない
査定に出す前に、小物などだけでも先に処分してしまう人もいますが、セットにすることで査定額があがる可能性もあります。
また、証紙は着物の価値を上げる大きな要素です。
整理はしても、処分はせずに、和装の小物などもすべて査定で確認してもらうことをおすすめします。
信頼できる業者に依頼する
買取業者の中には、着物の査定を口実に、他のもの、特に貴金属を出させようとする悪徳業者もいます。
特に遺品の着物の買取となると、依頼してもいないのに、他の遺品の査定をしたがるかもしれません。
そんな業者の目的は主に貴金属で、抱き合わせと言われる買取を行ったり、査定額を不当に下げる「買い叩き」に遭う可能性もあります。
そんな事態を避けるためにも、さきほど紹介したバイセルとはじめとする、着物の買取を得意とする信頼できる業者に依頼するようにしましょう。
