着物の衽の下のほうに落款(印鑑のようなもの)がついていたり、豪華な桐箱に入っていたり・・証紙が付いている着物をお持ちの方も多いですよね。
その着物、もしかしたら「作家物」の着物で高く売れる着物かもしれません!
そこで、今回は、作家物の着物とは何か?という説明と買取価格の相場、
おすすめの着物買取業者をお伝えしたいと思います。ぜひお読みください。
作家物とはどんな着物?
「作家物」の着物というのは、着物作家と呼ばれる方々が手がけた着物で、
上記の通り、その作家のサインとして落款や刺繍がついていたり証紙がついていたりします。
着物の作家は3タイプに分けられます
- 着物の生地に直接絵を描いていく友禅作家
- 小紋の型染などを行う染色作家
- 着物に刺繍を施していく刺繍作家
洋服でいうならば、デザイナーさんというところでしょうか。
ちなみに、着物作家を名乗るのに資格などはなく
人間国宝と呼ばれている国が認めている重要無形文化財の保持者から
国が認めた伝統工芸士、問屋に担ぎ上げられて無理やり作家さんになった職人さんや
呉服屋の元店員と言われるよく分からない人まで居て、さまざまです。
さすがに、有名作家のコピーを作る方はいらっしゃいませんが
有名作家さんに似た落款やサインをして似たようなデザインの着物も時々見かけます。(※このような作家さんの着物は安値になります・・)
落款がしてある・・証書に作家の名前が書いてあるからといって作家物で高く売れる!とは言い切れませんが
高く買取できる可能性は高いので、お持ちの方は是非査定をしてもらいましょう。
高額買取される着物作家と価格相場
よく、「○○の着物で高額買取しました!」という文言を見かけますが
高額買取されやすい、作家物の着物と価格相場についてご紹介したいと思います。
人間国宝(重要無形文化財保持者)、世界的に認められている作家の着物
人間国宝とは、文部科学大臣が指定した重要無形文化財の保持者の事を言います。
国が認めた作家・・という事ですので実力やセンスも抜群で人気があり高値で取引されます!高い物ですと百万円以上の価格で買取される事もあるそうです。
人間国宝とはいえ、すでに亡くなられている方もいらっしゃいます。
なので、ここでは重要無形文化財の保持者を存命している方、或いは亡くなって間もなく
さらに、その方が作成した着物が中古市場で需要があるとされる作家さんを抜粋しますね。
作家名 | 染色の主な技法 |
小宮康孝 | 江戸小紋 |
平良敏子 | 芭蕉布 |
田島比呂子 | 友禅 |
玉那覇有公 | 紅型 |
中島秀吉 | 伊勢型紙道具彫 |
中村勇二郎 | 伊勢型紙突彫 |
南部芳松 | 伊勢型紙突彫 |
羽田登喜男 | 友禅 |
福田喜重 | 刺繍 |
細見華岳 | 綴織 |
二塚長生 | 友禅 |
森口華弘 | 友禅 |
山田貢 | 友禅 |
※一部抜粋
また、「人間国宝」だけが高値取引されるというわけではありません。
人間国宝でなくても、有名な作家さんで高値取引されているような作家さんは
以下の方です
作家名 | 染色の主な技法 |
由水十九 | 加賀友禅作家 |
松井青々 | 京友禅作家 |
久保田一竹 | 染色工芸家 |
吉乃一廉 | 染色工芸家 |
藤井 寛 | 京友禅作家(※皇室献上作家) |
などなど・・まだまだいらっしゃるのですが一部のみの抜粋とさせていただきます。
作家さんの作風に好き嫌いは分かれますが・・由水十九さんや久保田一竹さんは海外でも認められている作家で
海外へ招待されて個展を開くほどなので・・着物好きな人であれば聞いた事の無い人はいないのではないかと言った感じです。
日本でも当然人気があり買取市場でもとても高値で取引されます。
人間国宝の作品であっても、中古市場ならば数万円で手に入る時代ですが、それでも誰もが認める作家さんなので、
なかなか簡単に購入出来ないですし、値段が高いのも仕方ないと印象です。
伝統工芸士の着物
伝統工芸士とは、伝統的工芸品産業振興協会が行う認定試験に合格をした人が取る事が出来る資格です。(民間資格)
受験資格のハードルがかなり高く
- 伝統工芸品の製造に従事していること
- 12年以上の実務経験
- その産地に住んでいる
などなどさまざまな条件があり、誰でも簡単になれるというわけではありません。
きちんとした資格を取った職人さんが作った着物という事なので、高値が付くことが多いですが
人間国宝に比べると、少し格が下がる印象ですが、買取価格相場としては1万円~といったところです。
地方や、呉服店なんかで知名度が違っていたりすることもしばしばあります。
買取価格は、それなりに高い価格が付くことがありますが、これも保存状態や作風にも左右される部分があります。
作家物の着物を買取してもらうなら・・

この着物、ひょっとしたら有名作家の着物かも?という着物がある場合
着物の価値がわかる業者に査定を依頼しないと二束三文の値段で買取されてしまうこともあります。
また、着物は新しいほうが高く売れると言うのはもちろんですが・・ことに正絹の着物は傷みやすく、大事に保管をしていても色ヤケや灰汁(アク)がある日突然出る事もあります。
そうなると・・良い着物でも買取不可になる事もしばしばあります!なので着物の処分や買取は思い立ったらすぐに査定を依頼したほうが良いです。
そこで、私が特におすすめする買取業者はバイセルです。

私がバイセルをおすすめする理由としては・・
- 出張料・査定料・買取キャンセル料が無料なので見積もりだけの依頼も可能
- 着物の買取を得意としているため高価買取が可能
- 依頼から査定までがとにかく早く、即日~翌日には査定に来てくれる(※季節事情または一部地域は出張査定が難しい場合もあるので、心配な方は24時間受付のコールセンターに問い合わせてほしいとのことです。)
- 着物の買取金額についての詳しい説明をしてくれる
- 対応が親切丁寧で、買取前の説明やアフターフォローも充実している
という特徴があげられます。
私はこれまで、バイセルでたくさんの着物を買取してもらって思わぬ臨時収入を得る事が出来ました!
よろしければ是非買取を依頼してみると良いですよ。お問い合わせだけでも親切に対応してもらえます。
スピード買取は、2018年7月よりサービス名をバイセルに改めました。サービス内容は特に変わることは無いとのことです。
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