
着物を1円でも高く売りたい!と思うのは当然ですよね。
そこで、管理人が出張査定や宅配査定を数社利用した中で、実際に査定員さんや問い合わせを受けてくださったスタッフさんなどから直接話を聞くなどして、
「こうすると査定額が上がることもある!」
という裏技をまとめてみました。
1万円のものが10万円になるというわけではありませんが、1~2割査定額があがることもあります。
また、出張買取などで本来ならば買取不可になるはずの商品も、交渉次第ですが、下記の方法を試してみると買取してもらえる可能性がありますので、是非参考にしてみてください。
目次
着物を良い状態に保つ
着物に限ったことではありませんが、新品や未使用品の方が、需要が多いため高い価格がつきます。
ただ、同じ中古品であっても、シミやカビなどがない保存状態のよい着物は、高く売れる可能性があります。
そのためには、できるだけ湿気を避け、桐箪笥などの冷暗所で保存し、たまに虫干しするなど、着物をよい状態に保つよう管理をしていくことが大切です。
たとう紙は必須アイテム!
着物をよい状態に保存するために、「たとう紙」は必須アイテムです。
たとう紙とは?
「たとう紙」は、着物を購入したり、仕立てたりしたときに、着物を包んでいる和紙のことをいいます。
読み方は、「タトウシ」または「タトウガミ」で、漢字では「畳紙」と書きます。
和紙は通気性に優れ、除湿効果も高いため、たとう紙を使うと湿気やカビの防止になる上、たとう紙に包むことで布地にシワをつきづらくしてくれます。
※関西出身の方は「たとう紙」ではなく「文庫紙」という呼び方の方がなじみがあるかもしれません
「たとう紙」は湿気やカビの防止に役立ちますが、その効果は、長くても2年程度で薄れてしまうといわれています。そのため、定期的にたとう紙の状態をチェックし、たとう紙にシミが出ているような場合はすぐに交換しましょう。
また、「たとう紙」には、着物の包装紙というだけでなく、着物の品質を保証する大切な役目もあります。
着物を老舗の百貨店などで仕立てた場合は、呉服店独自のたとう紙を使用していることも多く、そういった「たとう紙」は、着物の価値を証明する一つの指標になります。
たとう紙の交換が必要な場合も、呉服店独自のたとう紙は処分せずに、保管しておくことで、査定額のアップにつながる可能性もあります。

着物はしまいっぱなしにせず、時に保管状態を確認することが大切ですよ
着物の価値を示すものを一緒に保管
「たとう紙」は、着物の価値を証明する指標になるとご説明しましたが、それ以上に着物の価値を示す「証」となるのが、「証紙」や「落款」です。
着物買取査定額をできるだけアップするためには、「証紙」など着物の価値を示すものを一緒に保管しましょう。
証紙とは?
証紙は「着物の価値と品質を示す重要な証明書」です。
通常は着物の畳紙のなかに一緒に入っていることが多く、「証紙」と書きますが、紙だけでできたものだけでなく、上の写真のように反物の端に貼り付けられています。
証紙には、産地の登録商標、製造元(織元)、伝統工芸品マーク、織り方、原料名、染め方などを知ることができ、証紙のありなしは査定結果に影響します。

厳格な検査基準に合格した反物だけに与えられるから、証紙がある着物は「公的に認められた高級ブランド」といえます。
では、「落款」はどうでしょうか?
落款の正式名称は、「落成款識(らくせいかんしき)」で、簡単にいうと作者のサインのようなものです。
着物の場合、一般的に下前の衿先や衽(おくみ)に刻印されています。
「証紙」と「落款」の違いは?
「証紙」が着物の証明書であるのに対し、「落款」は「作家のサイン」のようなものです。
また、「証紙」が反物の端に付いていて着物には付いていないのに対し、「落款」は着物に刻印されている、という違いがあります。

着物に落款が刻印されているか確認し、証紙は着物と一緒にしっかりと保管し、査定に備えましょう。
まとめて査定してもらう
これはいろいろな着物買取の情報サイトにも載っていることなのですが、1枚だけ査定に出すのと、10枚まとめて査定に出すのとでは査定額は変わってきます。

私が経験した出来事
お店や業者で、着物を単品ずつ査定してもらったところ、高くても1着100円、値段がつかないものもありました。
そんなノーブランドの古い小紋の着物を10枚まとめて査定に出してみたところ、査定員からこう言われたのです。
「1点1点は値段の付かないモノだったり、100円くらいしかおつけできない着物ばかりなのですが、10枚まとめて買取させていただけるのであれば、10枚で1000円で買い取ります」
10着で1000円も値が付いたことに驚きました!
この私の経験からもわかるとおり、着物はまとめて査定に出した方が、トータルでは高い値がつく可能性があります。
また、袋帯や名古屋帯等も着物とセットで買取査定をすると
「着物と帯のセットだと買取業者も売りやすい」という理由で、1~2割増の買取価格になることがあります。

「帯や小物なんて、どうせ値段が付かないから査定してもらうのためらう・・」と思わずに
必要のない着物や帯、小物はすべてまとめて査定してもらいましょう。
貴金属査定キャンペーンを利用して貴金属も査定してもらう
貴金属を一緒に査定することで、着物の買取価格がアップするキャンペーンを行っている買取業者もあります。
どこの買取業者も、一番欲しい品物は貴金属で、中でも金は、そのままの形ではなく、熱で溶かして売る事ができるので、金の製品は大変よろこばれます。

「切れたり、壊れていても、ネックレス等、貴金属を一緒に査定していただくと着物の買取価格を20%上げるキャンペーン実施中です」と言われました
貴金属査定に関するキャンペーンは、多くの会社で行っているので、依頼時にキャンペーンなどを行っているか聞いてみるとよいでしょう。
また、帯留めや羽織紐などで、珊瑚などの宝石を使っていたり、裏の留め金に18Kやプラチナを使っていると、思わぬ査定額が付く事があります。
その際、貴金属などはキャンセルして手元に残しておいて、着物だけをアップした査定額で着物を売る事も可能です。
業者の買取価格アップのキャンペーンを利用する
着物買取業者のホームページをみると、次のように、「〇月末日までなら買取価格2倍!」等のキャンペーンをやっている買取業者があります。
着物だけの査定でも買取価格アップの対象になっている事が多いので、買取業者のホームページを自分で探した際には、この買取キャンペーンをやっているかどうかを見逃さないようにしてくださいね。
また、査定依頼をする際に、キャンペーンを行っているか聞いてみるのもよいでしょう。

買取キャンペーンを頻繁に行っている業者はこちら
次の業者は、買取キャンペーンを頻繁に行っています。
バイセル
バイセルは買取キャンペーンを頻繁に行っており、現在(2021年3月)も、「春のわくわくキャンペーン」を実施中です。
このキャンペーンは、抽選で50名の買取金額が2倍になるというもの。
抽選ではありますが、買取価格が2倍!というのは、かなりお得です。
その他にも
- 貴金属をみせるだけで査定金額が上がる事もある
- ホームページには記載がないけど、着物買取のキャンペーンを行っている事が多い
など、お得になるキャンペーンがありますから、査定依頼の際は、必ず確認しましょう。
また、それ以外にも私がバイセルの出張買取をおすすめする理由としては・・
- 出張料・査定料・買取キャンセル料が無料なので見積もりだけの依頼も可能
- 着物の買取を得意としているため高価買取が可能
- 依頼から査定までがとにかく早く、即日~翌日には査定に来てくれる
- 着物の買取金額についての詳しい説明をしてくれる
- 対応が親切丁寧で、買取前の説明やアフターフォローも充実している
という特徴があり、買取が初めての方でも安心して依頼をすることが出来ます。
福ちゃん
福ちゃんは、中尾彬さんと妻・池波志乃さん夫妻がイメージキャラクターになっている買取業者です。
福ちゃんもキャンペーンをよく実施していて、現在(2021年3月)は、「春のお片付け応援キャンペーン」を行ってます。
キャンペーンを利用するには、問い合わせの際に「キャンペーンを見た」と伝える必要があるのでご注意ください。
福ちゃんのHPは、キャンペーン情報だけでなく、「買取品目」「買取方法」「サービスの特徴」などが動画で分かりやすく紹介されていて、初めての人でも安心して買取依頼ができます。
また、買取方法は、店頭、出張、宅配の3種類から選ぶことができ、店舗も仙台から福岡まで11店舗あります。
査定を依頼するにあたっては、個人情報の取り扱いも気になると思いますが、「福ちゃん」は、一般財団法人日本情報経済社会推進協会から、個人情報保護の保護、管理状態において適切であるとうる「プライバシーマーク」を取得しているので、その点でも安心です。

着物の品質をかえることはできませんが、着物をよい状態で保管したり、キャンペーンの利用は、すぐにでもできますよね。
この記事を参考に、できるだけ高い査定額が出るよう工夫してみてくださいね