古い着物の買取相場を種類別に解説するアイキャッチ(訪問着・紬・作家物の買取相場2026年)

古い着物の買取相場【2026年】種類別一覧|作家物・紬・訪問着の目安

※本記事はプロモーションを含みます

実家のたんすを整理していたら、母や祖母の着物が何枚も出てきた。でも「こんな古い着物、今さら売れるの?」「どうせ二束三文でしょう」と、手が止まっている方は多いのではないでしょうか。

結論から言うと、古い着物でも種類や産地によっては数万円から数十万円の値がつくものがあります。その一方で、正直に言えばほとんど値がつかない着物があるのも事実です。この差はどこで生まれるのか。ここは意外と知られていません。

この記事では、着物の種類別(訪問着・振袖・留袖・小紋・紬・作家物・帯)の買取相場を、バイセル福ちゃんザ・ゴールドといった大手買取業者の公表情報から比較検証してまとめました。作家着物の見分け方と評価のされ方、値段がつきにくい着物の特徴、古くても高く売るコツまで中立にお伝えします。

Q
祖母の形見の着物なので、できれば価値を知ってから手放したいんです。何が高くて、何が安いのか、まず全体像を教えてほしい。

着物の買取相場は「種類・作家・産地・証紙・状態」で決まる

着物の値段は、一枚いくらと決まっているわけではありません。同じ「訪問着」でも、無名の量産品なら数千円、有名作家の総柄なら十万円を超えることもある。この振れ幅の大きさが、着物買取のいちばんの特徴です。

査定額を左右するのは、大きく分けて次の5つ。着物の種類(格)・作家や産地・証紙の有無・保存状態・サイズ(裄や丈)です。まずは種類ごとのおおよその目安をつかんでから、自分の着物がどの条件に当てはまるかを見ていくと、相場感がつかみやすくなります。

要点

「古いから安い」とは限りません。着物は年代よりも、正絹かどうか・産地や作家・状態のほうが査定に効きます。証紙が残っていれば、それだけで評価が上がるケースも珍しくありません。

ちなみに、そもそも着物の格や種類の違いがよくわからないという方は、着物の種類と格の見分け方を先に読んでおくと、この後の相場表がぐっと理解しやすくなります。

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【一覧表】古い着物の種類別 買取相場の目安【2026年】

各社が公表している買取価格をもとに、種類別の相場をレンジ(幅)で整理しました。金額はあくまで目安で、実際は状態・作家・証紙の有無で大きく変わります。上限は正絹・状態良好・証紙ありを想定した数字だと考えてください。

着物の種類 買取相場の目安 高くなりやすい条件
訪問着 5,000円〜20万円前後 作家物・総柄・正絹
振袖 3,000円〜14万円前後 ブランド・古典柄
黒留袖・色留袖 3,000円〜7万円前後 作家物・金彩加工
付下げ 3,000円〜8万円前後 証紙付き・正絹
小紋 1,000円〜5万円前後 江戸小紋・証紙付き
色無地 1,000円〜2.5万円前後 一つ紋・上質な地
紬(大島・結城・牛首ほか) 3,000円〜数十万円 証紙付き・手織り・作家物
作家物・友禅(加賀/京) 1万円〜30万円前後 有名作家・落款・証紙
帯(名古屋帯・袋帯) 1,000円〜20万円前後 作家帯・西陣織・金銀糸
ウール・ポリ・化繊 0〜1,500円程度 ほぼ値がつきにくい

(参照:バイセルザ・ゴールド福ちゃん各社の公表買取相場・買取実績より。2026年時点)

振袖の相場をもっと詳しく知りたい方は、振袖買取相場はいくら?正絹・作家物・ブランド別で種類別に掘り下げています。

染めの着物(訪問着・留袖・小紋など)

柄を染めで表現した「染めの着物」は、フォーマル度の高いものほど値がつきやすい傾向です。とくに訪問着は需要が安定していて、作家物や総柄の正絹なら十万円台の実績も公表されています。京友禅の老舗「千總」のような仕立てブランドの訪問着は、証紙や仕立てのタグが査定の裏づけになり、評価が安定しやすい一例です。留袖は黒留袖より色留袖のほうが着る場面が広く、評価もやや上がりやすいです。小紋は普段着寄りですが、江戸小紋や証紙付きの一級品は例外的に高くなります。

織りの着物・紬(大島・結城など)

相場の幅がもっとも大きいのが紬です。大島紬・結城紬・牛首紬などは、手織り・証紙付き・有名作家の監修といった条件がそろうと、数十万円クラスまで跳ね上がる実績があります。反対に、機械織りで大量生産された紬は同じ「紬」でも数千円にとどまりやすい。証紙の一枚があるかないかで、ここまで差が出るジャンルはほかにありません。

帯(名古屋帯・袋帯)

帯だけでも買取は可能です。西陣織の袋帯や作家物の名古屋帯は、着物本体に負けない値がつくこともあります。一方で、ウールやポリエステルの帯は流通量が多く、価格は伸びにくいのが実情。着物と帯・小物をまとめて出すと、セットとして査定額が上がりやすくなります。

買取相場を大きく左右する4つの要因

同じ種類でも数千円と数十万円に分かれる理由を、具体的に見ていきます。自分の着物のどこを見られるのかがわかると、査定結果にも納得しやすいはずです。

1. 作家・産地

人間国宝や有名作家の作品、大島・結城・加賀友禅といったブランド産地のものは、それだけで評価が上がります。「一竹辻が花」で知られる染色家・久保田一竹の作品のように、作家名が明確なものは特に評価が安定しやすい傾向があります。落款(作家のサイン)や証紙で裏づけが取れると、より高い査定につながりやすいです。

2. 証紙の有無

証紙は産地や織元、素材を証明する「品質保証書」のようなもの。あるかないかで査定額が変わるため、たとう紙や箱に一緒に入っていないか、必ず確認しておきましょう。

3. 保存状態

シミ・カビ・変色・虫食い・においは、いずれも減額の対象です。とくに黄変や広範囲のカビは大きく響きます。ただし軽度の汚れなら買取可能なことも多いので、状態が不安でも自己判断で捨てないほうが賢明です。

4. サイズ(裄・丈)

現代の人は昔より背が高く、裄(ゆき)や着丈が長い着物のほうが仕立て直しやすく、需要があります。小さすぎる寸法は評価が下がりやすい要因になります。

注意

証紙は「あとで探す」と後回しにされがちですが、査定時に手元にないと本来の価値で見てもらえないことがあります。査定前に、たとう紙・桐箱・購入時の明細まで一度そろえておくのがおすすめです。

作家着物(作家物)の買取|落款・証紙と価格の決まり方

相場表で上限がいちばん高いのが作家物でした。ただ「うちの着物が作家物かどうか、そもそもわからない」という方がほとんどだと思います。ここだけ少し掘り下げます。

作家着物とは何を指すのか

作家着物は、染色家や織元の作家が手がけた一点物・少量生産の着物のこと。工場で大量に染められた既製の反物とは違い、図案から仕上げまでの工程に作り手の名前が乗っています。加賀友禅や京友禅、辻が花、紬の作家物などが代表例で、査定でも「量産品か、作り手が特定できるものか」がまず見られます。

落款はどこを見ればいい?

作家物の手がかりになるのが落款(らっかん)です。着物なら、おくみや衿下、裾まわりといった目立たない位置に、小さな印や刺繍でサインが入っていることがあります。帯の場合は垂れ先の裏や織り出し部分に名前が入っているケースも。着物を平らに広げて、端のほうを順に見ていくと見つけやすいです。

査定前に確認したいもの
  • 着物本体の落款(おくみ・衿下・裾まわり・帯の垂れ先付近)
  • たとう紙や桐箱に貼られた証紙・産地シール
  • 購入時の明細、証明書、店舗の包み紙やタグ
  • 仕立て時に付いた和裁士や呉服店のラベル

作家着物の買取価格は、何で決まるのか

相場表では作家物・友禅を1万円〜30万円前後としましたが、この幅がこれほど広いのは、ひとくちに「作家物」と言っても中身がかなり違うからです。査定で主に見られるのは次の点。

  • 作り手が特定できるか(落款・証紙・共箱などの裏づけ)
  • 本人の手仕事か、工房や量産寄りのラインか
  • 手描き友禅・絞り・手織りなど、手間のかかる技法かどうか
  • シミ・変色・においがなく、そのまま着られる状態か
  • 裄や着丈が現代の体型に合う寸法か

名前が知られた作家でも、黄変や寸法の小ささがあれば評価は落ちます。逆に作家名が特定できなくても、産地の証紙や技法から価値が認められることがあります。「作家物だから高い」ではなく、裏づけ・技法・状態・寸法の掛け算で決まると考えると、提示額のズレにも納得しやすいはずです。

作家名が読めない・わからないときは

落款は崩し字や独自の意匠が多く、読めなくて当然です。無理に自分で判定せず、落款部分を明るいところで撮影して、そのまま査定に出すのが確実。査定士は落款・証紙に加えて、染めや織りの技法、糸の質、裏地の仕立てまで見て価値を判断します。ネットの画像検索だけで「無名だ」と決めつけて処分してしまうのが、いちばんもったいないパターンです。

作家着物はどこに出す?リサイクル店との違い

作家物や紬は、扱い慣れた業者かどうかで評価がもっとも割れるジャンルです。総合リサイクル店では着物がまとめて一律の値付けになりやすく、落款や証紙の裏づけまで拾ってもらえないことがあります。着物専門の査定士がいる業者なら、技法や産地から評価する下地があり、販路も着物向け。作家物と思われる一枚は、2〜3社に見てもらって金額の根拠を聞き比べると差が見えやすくなります。

注意

落款があれば必ず高額、というわけではありません。同じ作家名でも工房作か本人作か、状態や寸法はどうかで評価は変わります。「あるかないか」だけで一喜一憂せず、実物を見てもらうのが早いです。

正直な話、値段がつきにくい着物・帯

高く売れる着物がある一方で、残念ながら値がつきにくい着物もあります。ここを曖昧にすると「がっかりした」につながるので、正直にお伝えします。

値段がつきにくい着物の特徴
  • ウール・ポリエステル・化繊など、正絹以外の素材
  • 洗える着物や大量生産された普段着の小紋
  • 証紙がなく、産地も作家も特定できないもの
  • 広範囲のシミ・カビ・黄変・強いにおいがあるもの
  • 寸法が極端に小さい、サイズが合わないもの

こうした着物は、一枚では値がつかなくても「まとめて〇枚で〇円」という形で引き取られることがあります。素材や状態別に、なぜ値がつきにくいのかをもう少し詳しく知りたい方は、着物に値段がつかない理由と対処法もあわせてご覧ください。

古い着物でも相場より高く売る5つのコツ

同じ着物でも、出し方ひとつで査定額は変わります。実は、多くの人が損をしているのは「相場」そのものより「売り方」の部分です。

  • 証紙・落款・購入明細をそろえてから出す
  • 着物・帯・小物はバラさず、まとめて査定に出す
  • シミやカビは自分で落とそうとせず、そのままの状態で見せる
  • リサイクル店より、紬や作家物に強い着物専門の買取業者を選ぶ
  • 保管でこれ以上状態が悪くなる前に、早めに査定を受ける
要点

もっとも効くのは「複数業者で査定を比べる」ことです。着物は業者ごとに得意ジャンルや販路が違うため、同じ一枚でも査定額に差が出ます。1社の提示額だけで決めないのが、相場負けしないコツです。

どの業者が紬や作家物に強いか、出張・宅配・持ち込みのどれが向くかは、着物買取のおすすめ業者比較で条件別に整理しています。査定に出す前の一読をおすすめします。

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相場より安く買い叩かれないための注意点

着物買取では、訪問買取(自宅に来てもらう出張査定)にまつわるトラブルも一部で報告されています。安心して利用するために、公的な制度も押さえておきましょう。

訪問購入で契約した場合、消費者は書面を受け取った日から数えて8日間はクーリングオフ(契約解除)が可能で、その間は品物の引き渡しを拒める、と法律で定められています(国民生活センター等の公的情報より)。「その場で即決を迫られた」「相場を聞く前に持って行かれそうになった」ときは、いったん立ち止まって問題ありません。

注意

依頼していない品物まで強引に買い取ろうとする、金額の根拠を説明しない、といった業者は避けましょう。査定は無料が基本なので、納得できなければ売らずに断って構いません。

よくある質問(古い着物の買取相場FAQ)

古い着物でも買取してもらえますか?
種類と状態によりますが、正絹の訪問着・留袖・紬・作家物などは古くても値がつくことが多いです。反対にウールやポリエステル、広範囲のシミ・カビがあるものは値がつきにくい傾向があります。まとめて査定に出すと、一枚では難しくても「〇枚で〇円」と付くことがあります。
作家着物かどうか、自分で見分けられますか?
おくみや衿下、裾まわりの落款、たとう紙や桐箱の証紙が手がかりです。ただし落款は崩し字が多く、読み取れないことがほとんど。撮影だけしておいて、判定は査定士に任せるのが確実です。
作家着物はリサイクルショップに持ち込んでも大丈夫ですか?
持ち込むこと自体はできますが、着物の作家や産地まで判断できる担当者がいるとは限りません。落款や証紙の裏づけが反映されないまま、衣類としてまとめた値付けになることもあります。作家物と思われる着物は、着物を専門に扱う業者にも一度見てもらい、金額と根拠を比べてから決めるのが無難です。
証紙がない着物は売れませんか?
売れます。ただし証紙は産地や作家を証明する材料なので、ある場合とない場合では査定額が変わります。証紙・落款・購入時の明細が残っていれば、必ず一緒に出しましょう。なければ査定士が織りや染めの技法から価値を判断します。
着物の売り時、相場はいつ確認するのがいいですか?
需要が高まる秋から冬にかけての前、そして状態が悪化する前が一つの目安です。着物は保管中にシミ・カビ・においが進むほど減額されやすくなります。気になった時点で無料査定だけ受けておくと、今の価値を把握できます。

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まとめ|相場を知ってから、納得して手放す

古い着物の買取相場は、種類・作家・産地・証紙・状態しだいで数千円から数十万円まで大きく開きます。ポイントを整理すると次のとおりです。

  • 正絹の訪問着・留袖・紬・作家物は、古くても値がつきやすい
  • 作家物は「裏づけ・技法・状態・寸法」の掛け算で評価が決まる
  • ウール・ポリ・化繊、広範囲のシミがあるものは値がつきにくい
  • 複数業者の比較と、専門業者選びが相場負けを防ぐ

相場はあくまで目安であり、本当の価値はプロに見てもらって初めてわかります。形見の一枚を安く手放して後悔しないためにも、まずは無料査定で今の相場を確かめるところから始めてみてください。着物と一緒に骨董品や掛け軸が見つかった方は、骨董品買取のおすすめ業者比較も参考にしてみてください。

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